家族や恋人がパチンコ・パチスロにのめりこんでいると、多くの人が、「辞めさせたい」と考えるのではないのでしょうか。しかし、「辞めよう」と思って「辞められない」のがパチンコ・パチスロですので、当然ながら、「辞めて」と言うだけでカンタンに辞めてくれるわけがありません。
ではどうすれば良いかというと、私の経験をもとに伝えさせてもらえば、それはパチンコ・パチスロの問題で考えるのではなく、まずは「子どものゲーム依存はどうすれば治るか」という考え方をしてみることをオススメします。
パチンコ・パチスロを辞めさせることは辞めることより難しい
家族や恋人がパチンコ・パチスロに明け暮れていたら、当たり前ですが色んなことが心配になりますので、辞めて欲しいと思うのが普通です。
【パチンコ・パチスロを辞めて欲しいと思う理由】
・金銭面が苦しいから
・世間体が悪いから
・将来が心配だから
・遊びの約束を断ったり、待ち合わせに遅れたり、色々ルーズになっているから
・(無職の場合は)ちゃんと働いて欲しい
・その他、色々
この時、どうして家族や恋人が切実に「辞めて」といっても「辞めてくれないのか」といえば、それは、「本人がパチンコ・パチスロを一番楽しいと思っているから」に他なりません。
そのため、誰かが誰かのパチンコ・パチスロ依存症を辞めさせようとすることは、本人が自分でパチンコ・パチスロを辞めようとすることよりも難易度の高いことになります。
パチンコ・パチスロ依存症はほとんどゲーム依存と同じ
私の経験上、パチンコ・パチスロに依存している症状は、子どものゲーム依存と、ほとんど同じ現象と思って良いです。
【子どものゲーム依存】
家族がどれだけ「辞めて」といっても辞めない
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(不登校であれば)このままゲームばかりしていたら将来が不安になることは本人もうすうす分かっているが、それでも辞められない
↓
ゲームが楽し過ぎる+ゲーム以外にストレス解消できて楽しみを覚えられるものがないから、辞められない
↓
家族がゲーム機を没収しても、そのうちゲーム機を入手することがあれば、再び没頭してしまう
【パチンコ・パチスロの依存症】
家族や恋人がどれだけ「辞めて」といっても辞めない
↓
(無職や学生であれば)このままパチンコ・パチスロばかりしていたら将来が不安になることは本人もうすうす分かっているが、それでも辞められない
↓
パチンコ・パチスロが楽し過ぎる+パチンコ・パチスロ以外にストレス解消できて楽しみを覚えられるものがないから、辞められない
↓
財布やお金を没収しても、友人に借金したり、懐に「使えるお金」がチャージされるようなことがあると、再びホールへ行ってしまう
このように、ゲーム依存もパチンコ・パチスロ依存も、本人が夢中になってしまっている以上、なかなか辞めさせることができないのです。
おまけにパチンコ・パチスロ依存は、ゲーム依存とは比較にならないほどお金が減っていく可能性が高いので、さらに深刻な問題です。
また、ギャンブル友達がいる場合は、さらにタチが悪いです。家族や恋人に「禁止されている」と伝えても、「じゃあ俺が貸してやるよ」といったように、逆に説得(誘惑)されてしまい、一緒に打ってしまうこともあるからです。
どうすれば辞めさせることができるか
私の考えでは、パチンコ・パチスロを辞めさせる方法はない、というのが持論です。というのも、結局のところ、本人が「パチンコ・パチスロを辞めたい」ではなくて、「パチンコ・パチスロを打つ気がしない」という無関心な心境にでもならない限り、「完全引退」は起きえないからです。
一応、財布や現金、カードなどを没収し、物理的にホールで遊べないように制限をかけてあげれば、一時的な引退をさせることはできます。しかし、これはあくまでとりあえずの対処であり、根本的な改善ではないため、再発のリスクは常に内在します。
また、このような制限をかけてから再発してしまった場合、リバウンド効果もあって、前以上に、さらに激しく依存する可能性もあるので、私の経験でいえば、あまりおススメできません。