最近のパチンコ・パチスロ台は膨大な制作費が必要で、ホールは高い値段で仕入れとなります。
そして、業界全体の遊戯人口がドンドン減っている状況ですので、ホールは台の料金以上の利益を回収するため、厳しい稼働状況にせざるを得ません。しかし、稼働が厳しくなればユーザー離れは加速し、もはやどうしようもない負のスパイラルとなっています。
これはちょっと昔のゲーム業界と全く同じ道を歩んでいると、私は思います。そして結論として思うことは、「台の制作費もっと下げろよ、バカなんじゃないの?」ということです。
ゲーム業界は映像費用が膨大にかかり終わっていった
スーパーファミコン、プレイステーション、セガサターンなどの時代は、色んなゲーム会社があって、色んなゲームソフトがありました。
しかし、時代の流れと共に、ハードの進化、映像の進化となっていった時、その制作費用は膨大になり、大手メーカー以外は撤退せざるを得ない状況となりました。
パチンコ・パチスロ業界は、まさにこれと同じ状況と言って良いです。
台は役物に映像で膨大な制作費用
昨今のパチンコ・パチスロ台は、昔であれば小さな液晶パネルだけだったものが、今や3Dだの、台の上に変形役物だの、おまけに台盤面全体へのホログラフ液晶だったり、なんだかものすごい演出になっています。
これには、必然的に、制作費がかかります。そして繰り返しですが、そういうシワ寄せはすべてお客さんに回ってきます。
そして、お客さんはシビアな稼働状況にウンザリして、さらにホールへ行かなくなり、業界全体は衰退していきます。
ここで思うことは、
「いやいや、バカなの?」
ということです。
役物も映像も、だれも頼んでない!
メーカーは、面白い台を作ることに躍起になっていますが、これはユーザーのニーズとはちょっと方向性が違います。
ホールの遊戯者が一番に欲しいのは、大前提として、「出玉」です。演出周りについては、あくまで次点です。
・出玉
・スペック
・演出
の順番です。それなのに5号機末期以降の台は、
・演出
・スペック
・出玉
の順番でしか作っていないようにしか見えません。
とりあえず、元遊戯者として言わせてもらえば、
「お客に出玉を回せるよう、コスパ考えて作れよ!」
ということです
極論、演出なんてEVAの使途再びくらいで十分なのに、アホみたいな役物と映像のせいで、つらい状況になっていることは、遊戯をしていた時代、一番むかついていたことでした。
スロットの6号機に関しては規制を潜り抜けるために、スペックと出玉の面で色々がんばっているようですが、そういう動きが落ち着いたら、業界は少し冷静になって考えないと、本当にオワコンになると思います。
いっそホールも台もいらないんじゃないの?
すごい極論を言いますが、ゲームと同じ状況ってことは、もうホールも台もいらない気がします。
パチンコ・パチスロは全部アプリにしちゃって、お金はすべて電子マネー。プレイ時間は法律で定めて、換金は電子マネーとかで、なんかうまくやってくれ、と。
こうすれば、ソフトウェア部分だけの制作費で済むし、結果、節約できる経費が「筐体の制作費、ホールの運営費、スタッフの人件費」、すべていらなくなるから、その分、お客さんに回せるよね、と。
最高じゃないですか。
最後に一言
完全引退した身ですので、もうどうでもいいんですが、遊戯していた時代、ずっと思っていた鬱憤をここで晴らしてみました。
ただ、ホールとスタッフはもう、ほんと入らないんじゃないかって思います。
Tweet