私は、パチンコ・パチスロ依存になっていた当時のことを思い出すと、あの頃はただのメンヘラになっていたな、という感想を抱きます。
というのも、「辞めたい」と思っているのに「辞められずに打ち続ける」というのは、ただの情緒不安定でしかないからです。これは「別れたい」のに「別れられない」というような、メンヘラな恋愛観と変わらない思考と言っても良いでしょう。
辞めたいのに辞められない。これすなわち、メンヘラそのもの
私はこれまでに「パチンコ・パチスロを辞められない理由は心の底で打ちたい気持ちがあるから」と述べてきました。
そして、なぜパチンコ・パチスロを打ちたくなるかといえば、それはやはりホールで遊戯することが、ストレス解消になっているためです。しかし、パチンコ・パチスロをやって負ければ、当然、金銭面でのストレスが溜まります。結果、何度でも何度でもパチンコ・パチスロを打ってしまいます。
かくして、ストレスは常にループを続けます。この状態が続くと、本当に地獄です。ストレス解消をするためにパチンコ・パチスロを打ち続け、パチンコ・パチスロが原因でストレスが溜まり、再びストレス解消をするために……という具合で、永遠にストレスがループするのです。
そして、「辞めよう」と思っても、「辞められない」で打ち続けてしまいます。
これはもはや、メンヘラ以外の何者でもありません。
「やめたくて やめたくて 震える」
という西野カナ状態になるわけです。(しかも、この場合、震えているのは、本人の拳と台のバイブ機能といったとこでしょう。)
メンヘラを辞めろと言って辞められるメンヘラはいない。だからパチンコ・パチスロも辞められない
一つ、想像してみて欲しいことがあります。
理論・理屈が一切通じず、まるで会話のキャッチボールにならない、メンヘラ全快の男性もしくは女性の姿を、頭の中に思い浮かべてみてください。
この時、その思い浮かべたメンヘラさんに対して、「メンヘラやめろ」と言って、果たして治ると思いますか?
……。
治るわけがありませんよね?
パチンコ・パチスロ依存症というのは、まさにこれと同じことなのです。
私も自覚症状があるのですが、こういうメンヘラな心理になっている時は、どんなにパチンコ・パチスロを辞めようと思っても、マジで辞められないです。
パチスロ依存が強い人は、まずは自分をメンヘラと自覚することが大事
「辞めたい」と思っているのに「辞められない」という方は、まずは自分をメンヘラだと認識することが大事です。
そして、ちょっと難しいアドバイスなのですが、自分のことをメンヘラと自覚しつつ、完全なメンヘラにならないよう、最後の理性を保つようにしましょう。
というのも、メンヘラがメンヘラであることを自覚し、そのことを受け入れて100%開き直ってしまうと、これはもう永遠に治らないからです。
「私はメンヘラだよ。メンヘラだから辞められないんだよ。打ち続けるんだよ」
このようになってしまうと、もう手の打ちようがありません……。
ですので、「自分はメンヘラだ。けど、何とかしたい」という気持ちを強く持つようにしましょう。
パチンコ・パチスロはメンヘラを生み出す本当に恐い存在
この時、元々の話をたどれば、やはりパチンコ・パチスロは恐い、ということです。
なにしろ、メンヘラな養分を次々に生み出す原因そのものは、なんといってもパチンコ・パチスロが持つ、射幸心を煽る遊戯性に他ならないからです。
たとえるなら、めちゃくちゃ性格破綻しているけどセックスのうまいヤクザといったところでしょうか。普段の扱いはヒドイのですが、いざ夜の場面になれば、だれよりもうまく高揚させてくれる。その喜びは他のことでは代替できず、どれだけ普段雑な扱いを受けたとしても、次々と虜になったメンヘラが生まれていくわけです。
同じように、たとえホールでどれだけ負けても、脳味噌が「めちゃくちゃ勝って最高に気持ちよかった瞬間の快楽(通称、脳汁)」を忘れられないため、何度も何度も通ってしまうのです。
そのため、もし本気で完全引退をしたいと思うのであれば、まずはこの快楽の原因である脳汁に対し、今一度冷静に向き合ってみる必要があります。