大負けして、「辞めたい」と思えるうちは、まだ多少マシなほうではあります。
というのも、本当にヤバイ状態というのは、大負けしてもケロっとして怒りを感じず、まるで仙人のように達観した精神状態になることだからです。
良い演出が見れたから負けても満足してしまうヤバイ精神
私の場合を例に挙げると、一時期、こんな考えの時がありました。
例1)
北斗で5万ストレート負け
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でも、トキvsラオウの演出が3回も観れて、楽しめた
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なにも演出無しでハマり続けるよりマシと考え出す
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また打とう。(今度は連荘させてやる)
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例2)
EVAで3万負け
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1000回転超えたら当たり。まさかの全回転演出
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1連で即終了、マイナス2万ほどになるが、「良いモノ見れたからOK」などと考える
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時間があれば、そのまま打ち続ける
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終わり次第、また打とう。(今度は連荘させてやる)
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例3)
慶次に5万円ぶっこむ
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キセル演出ゲキアツ
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図柄は揃わない
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これで当たらないなら、今日は仕方ない。というか、キセル見れただけマシと言い聞かせる
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また打とう。(今度は連荘させてやる)
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例4)
ハーデスに貢ぐ
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天井に行くか行かないか
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天井ハーデス
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ギュルンギュルンギュルン……
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+100G(てーれーてーれーーー)
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ダンダンダン。GOD GAME
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100G
314枚
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天井に行けただけ、マシかな、と妙な納得をして帰る
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また打とう。(今度はGOD揃いさせてやる)
このように、パチンコ・パチスロを辞めようと思える唯一のキッカケである「大負け」すらも楽しみ始めると、「辞めよう」と思えるキッカケは、もうありません。
また、「貯金がなくなる」など、私生活が根本からストップするような事態にでもなればさすがに辞められるかと信じたいのですが、しかし、パチンコ・パチスロの一番タチの悪いところは、たとえ貯金がなくなり、生活が苦しくなったとしても、それはあくまで「辞めようと思う」程度のキッカケにしかならない、ということです。
たいていの人は、「そこまで負けがこんだら辞めるだろう」と思われるでしょうが、パチンコ・パチスロにすっかり依存している人の考え・行動はそうなりません。
「生活が苦しくなっている」ということは、多大なるストレスです。すると、人間は、当然ながら、そのストレスを解消したくなります。そして、ストレスを解消したくなるということは……要するに、打ち続けてしまう、ということです。
この世に借金をしてまで打ち続ける人がいるのは「パチンコ・パチスロを打つこと以外にストレス解消ができないから」に他ならないのです。
ストレス解消の手段がパチンコ・パチスロ一本は本当に危険
このように、パチンコ・パチスロ以外でストレス解消ができない場合、地獄一直線のような人生となってしまう恐れがあります。
パチンコ・パチスロは、いくら辞めようと思っても、他に楽しいことがないと、とてもじゃないけど辞められないのです。
そして、私の場合、借金まではいかなかったのですが、転職期間中(無職の期間中)で生活が苦しい時、まさにストレス解消の手段が他にないという、完全中毒状態になってしまったのです。