パチンコ・スロット引退の決め手は「ホール=いじめっ子」と認識して嫌悪感を常に抱くこと

引退体験談

パチンコ・パチスロに飽きて、ホールの宣伝や知人友人からの誘いを断れるようになり、あと少しで完全引退できる!という最後の時に気をつけたい点が、「ホールへぷらっと立ち寄ること」です。

そして私の場合、この対策として、「ホールは陰湿ないじめっ子。絶対に許さない」という強靭な精神を持ち、「絶対に打たないこと」を固く心に決意しています。

完全引退の最後の敵は「魔が差すこと」

色んな対策の末、パチンコ・パチスロに無関心になっても、やはり人生は長いことありますので、「魔がさすこと」もあります。

というのも、たとえば私の場合、興味のないラグビーなどの分野であっても、「ちょっと見てみようかな」という気になり、ちょっと行ってみたりする可能性はゼロでありません。また、今後、なにかしらのきっかけで子どもの頃にやっていたゲームをちょっとだけやってしまうようなことがないとも言い切れません。

そうなると、同じような感覚で、「ちょっとだけなら……」という気持ちで、ホールへ立ち寄ってしまう可能性も全くの0%とはいえないわけです。

とくに、家の近所や最寄り駅前にホールがある人は、要注意です。ヒマな休日があって、遠出が面倒で、なんとなく財布に使い道を考えていない現金があったりすると、「ついついちょっと打ってしまった」ということは、十分に起きえるからです。

こういう時の対策として、私が実施していることは、「ホールをいじめっ子だと思い、全力で憎むこと」です。

ホールは悪質ないじめっ子である

12年間の収支データを振り返った時、私はたくさんのお金と時間をホールに貢いでいることがわかりました。しかも、途中の6~7年目くらいからは、本気で「辞めよう」と思いながら、ずっとズルズル打ち続けてしまったのです。

もちろん、これは自己責任以外の何物でもありません。でも、完全引退するためには、ここでちょっと頭の悪い思い込みをすることが大事です。

つまり、「ホールにいじめられて、金を巻き上げられた」と全力で思い込むのです。

しかし、この思い込みもあながち的外れではありません。なぜなら、結果だけを見るなら、私は12年間、トータルして100万円をホールへ貢いでしまっているからです。(とくに、近所の特定ホールに関していえば、200万円貢いでボロッボロに負けしていました。)

これはたとえるなら、学校でのいじめられっ子と言っても良いでしょう。しかも、自分からカツアゲをされに行くという、ドM精神100%、生粋のいじめられっ子です。さしずめホールは、笑顔を浮かべる不良といったところでしょうか。しかも、そのやり口はかなりエグイです。

なにしろホールは、学校に居場所がなくていじめられっ子である私をニコニコと迎え入れて、そのサービス料金として、毎回、数万円~十万円近くを巻き上げていきます。そして、それだけならすぐに私も行かなくなるところなのですが、ホールの一番タチの悪いところが、たまに良い友達ぶって、「今日は俺のオゴリだ!」という感じで、お金をくれて、高い焼肉やちょっとした豪遊をさせてくれることです。

こうして、まるでDV彼氏に依存していくメンヘラ女のごとく、メンヘラ養分の依存症が生まれていくわけです。

ホールは、いつでも笑顔ですし、打ちに来る人のことを「お客様」ともてなしてくれます。しかし、その遊戯料金はかなり高額です。そもそも、ホールはとても運営費がかかりますので、毎月、売上と粗利にはとてもシビアです。そして、そのお金を誰から集めるかといえば、お客様の懐からです。

ホールはいつでも笑顔です。

たまにお金もくれます。

けれど、最終的にはお金を巻き上げてくる恐い存在です。

当然、すべては自己責任で遊んだだけ、という言葉に集約されるのですが――それゆえに、固い意志を持つ必要があるわけです。

これから本気でパチンコ・パチスロを辞めたいと思っている方は、自分自身に強く言い聞かせて下さい。

「お前はヘラヘラしながら、まだこれ以上、ホールにいじめられに行くのか」

と。

たまに甘い蜜をすすれるとはいえ、結局、ホールへ行けば最終的にはイジメられます。お金は取られ、時間は取られ、ストレスは溜まり、人生は台無しになっていきます。そんな相手に対し、「ホールは悪くない。悪いのは自分」などと思わず、「ホールが悪い。そして二度と関わりたくない」という敵意を向けていくように思考回路を切り換えましょう。

「パチンコ・パチスロは適度に楽しむ遊び」のスローガンは、最低最悪の虚言

「パチンコ・パチスロは、適度に楽しむ遊びです」

気づけば、全日遊連活動のもと、ホールにはこんなポスターがたくさん貼られるようになりました。

しかし、ここで私が全力で突っ込みたいことが、

「適度に遊ぶって、具体的にいくらですか?」

ということです。

たとえば、大人気のミリオンゴッドシリーズのハーデスや神々の凱旋なんて、どう見ても、適度に遊ばせる仕様の台ではありません。

1時間もしないうちに3万円を飲み込むなんて当たり前ですし、そもそも天井前提で追いかけるような展開も数多く、その天井に到達するためには5万~6万円のお金がかかります。

そして、天井に到達すれば、ようやくその日の運勢を決定づける抽選が始まりますが、これに外れたら、一瞬にして、それまでに投資した金額はパーになります。

凱旋でいえば、50%の抽選を受けるために、朝一も含めて、ざっくり3~6万円。しかも、50%に受かった後は、80%がどこまで継続するかの抽選が始まり、単発で終わることも少なくありません。

ハーデスであれば、カットインが来てからのうっすい確率に賭けての懇願レバーオンが始まりますが、大体の人が、100~300Gで終了し、涙目になっているのが実体です。

また、通称天井ストッパーもあって、あと少しで天井というところで、お犬様のワオーン50G~100Gだったり、たった一回のGOD GAMEで単発終了となることのほうが数多く発生します。

さらに、天井に到達して、ある程度の出玉を獲得しても、その後に適度に遊べるかといえば、そんなことはまったくありません。下記の動画は、まさに、その良い例でしょう。

……。

……。

えっと……。

「こんなふざけた仕様の台で、どう適度に遊べっていうんでしょうか?」

試しにあんたら、「ミリオンゴッドの適度な遊び方」でも再現したPV動画を作ってみろよと突っ込みたくなります。(当然、1円パチンコと5円スロットは禁止で。)

もう一度見てみましょう。

「パチンコ・パチスロは、適度に楽しむ遊びです」

まるでボウリングやビリヤードみたいな遊戯ですよ~みたいな言い方ですが、いったい、パチンコ・パチスロのどこが適度に楽しめる遊びなのでしょうか。

正しくは、

「パチンコ・パチスロはただのギャンブルです。お金を使い過ぎないように気をつけましょう」

と書き改めるべきでしょう。もしくは、全日遊連さんがもっと本気出して、4円や20円を廃止して低貸専門にするか、やはり根本的にホールを潰していくべきです。

ホールと付き合っても、人生に役立つことは一切ナシ

このように、ホールは巧妙な不良であり、インテリヤクザみたいなものです。

長く付き合えば付き合うほど、身を滅ぼします。

夢中になっているうち、楽しいと思っているうちは問題ないかもしれませんが、「辞めたい」という気持ちが起き始めた時、かれらが脳味噌に打ち込んできた快楽・欲求・衝動はかなりの後遺症となって残り、なかなか辞められなくなって、苦しい思いをすることになります。

パチンコ・パチスロをキッパリと辞めるためには、「ホールは悪質ないじめっ子。自分は昔にいじめられた。絶対に許さない」という気持ちをずっと持つようにしましょう。

実際にいじめられた経験を持っている人は、その時と同じくらいの膨大な憎悪をそのままホールへ向けましょう。

私も、昔に出会った嫌な奴ワースト3に入る人間全員へ向ける悪意と同じくらいの気持ちで、今でもホールを憎々しく睨みつけています。そうして「絶対に許さない」と思っており、「ふらっとでも打とうものなら、またいじめられる」と全力で思い込んでいるため、二度と打つ気がしません。(昔、いじめられたヤツに会って、またいじめられたいなんて思う人は、滅多にいないと思います。)

また、そういう風に「絶対に打たない」という精神を持てるようになったら、トイレ利用や携帯の充電、無料の水を飲んだり、ソファーでくつろいで新聞や雑誌、漫画を読んだりして、徹底的に無料スポットとして利用してあげると、いささか溜飲が下がります。(ホールに行ったら再発した、という展開にならないよう、もし無料利用する際は、憎む心を強く持ってください。サンドにお金を入れる=学校の不良にお金を貢ぐイメージを持っておくと、過ちが起きないです。)

ホールのお客さんは全員、いじめられっ子だと思おう

どうしてもパチンコ・パチスロのことを思ってしまう人は、その理由の一つとして、「他のお客さんが連荘していると羨ましがる」というクセが考えられます。

これは、私も気持ちは十分に分かります。北斗、慶次、牙狼、ゴッドなど、機種を問わず、たくさんの出玉を持っている人は、すべからく羨ましいものです。

ただ、そういう羨望の感情をすべて払拭するためには、「みんなホールにいじめられている最中なんだ、かわいそうに……」という考え方をするようにしてみてください。

確かに、今、その見ているお客さんは爆連しているかもしれません。しかし、その人のトータル収支については、第三者には分からないことです。もしかすれば、これまでずっと勝ち続けているプロかもしれませんが、もしかすれば数百万円も負けている中での爆連なのかもしれません。

量子力学のシュレーディンガーの猫同様、その人が本当に勝っているかどうかなんて、通帳や財布までくまなく見てみないと分かりはしません。そして、そんな分からないことに対して、羨ましいだのなんだの思うことは非常に馬鹿げていることです。

そのため、私は完全引退を果たした後、ホールの入り口から店内が見える度、少しイヤな言い方なのですが、「ああ、みんなまだホールにいじめられているんだな~」という、一種の優越感を覚えるようになりました。

もし、そこで出玉を持っている人を見ても、結局はそこにたどり着くまでの総合的な時間だったり、それまでの総合的な投資金額などを考えれば、なにもうらやましいと思えませんし、「よかったね。今日は良い思いができて。でも、結局いじめられるから早いところ辞めた方が良いよ」程度の感想しか持たなくなったのです。

あくまで私の体験談ですが、これくらいの境地になれば、もうパチンコ・パチスロを打とうという気持ちはまったく起きなくなるかと思います。また、こういう、ちょっとイヤなやつみたいな心境に達すると、パチンコ・パチスロのテレビだったり、youtube動画なども、ニヤニヤした目線で楽しめるようになります。

続く!

ゴミクズ