私の体験上、パチンコ・パチスロを「辞めよう」と考えるのは、だいたい負けた時だけです。
少なくとも、勝っている期間中、きっちりと「辞めよう」と考える人は少ないと思います。なにせ、ゲームして遊んでいるだけで、お金までもらえるのですから、これは当然のことだと思います。
学生時代は勝っていたので辞めようと思ったことはなかった
私はパチンコ・パチスロを始めて、最初の1年くらいは「辞めよう」と思ったことが、ほとんどありませんでした。なぜなら、あまり大負けしたこともなく、月間収支を見ても、トータルでプラスになっていたからです。
また、当時は学生だったので、投資の上限は3万円と決めていたし、基本的に1万円での立ち回りメインでしたので、このころはおそらく「健全な趣味の範囲」で遊べていたのだと思います。
学生時代はパチンコ・パチスロ以外の時間も充実していた
大学時代は、パチンコ・パチスロ以外の時間がそれなりに充実していました。
友人との遊び、アルバイト、サークル、大学での授業や宿題など、色んな予定がありました。なので、ホールというものは、半ばゲームセンター、ないしは雀荘くらいの感覚でしたので、そもそも「辞めよう」と思うほどの依存度がなかったわけです。
お金がないから、そもそもたっぷり打ち込むことをしない
依存症になっていた頃と比べると、学生時代は、仮にその日に負けていても「取り戻そう」とは考えず、「今日は運がないな。また今度勝てればいいや」とすぐに諦めることができました、また、「総合収支(トータル)で負けてなければいいや」と、あんまり一日の収支に固執しなかったところも特徴かと思います。
これが依存症になると、やたら一日の収支に執着します。マイナスになれば、「プラスになるまで打つのを止めない」みたいな謎のスイッチが入って、止まらなくなり、大負けに繋がるのです。
そういう意味で、金銭感覚に上限があった学生時代は、そんなに大ハマりもせず、健全な距離でパチンコ・パチスロを遊べていたように思います。半日~丸一日を使ってガッツリ打ち込む、という遊戯の仕方をすることもなく、健全な距離感だったと思います。
しかし、勝ちが続けば脳味噌は徐々に快楽でマヒしていく
今にして振り返っても、学生時代は確かに良い立ち回りができていたと思います。
ただ、これが、結局は逆効果だったと、今では思います。
どういうことかというと、連勝しているということは、要するに、脳味噌が「勝ち」で味を占めてしまっていることで、やがて、負けに負けてお金がなくなってきても、それでも「勝ち」の気持ちよさを求めて、何度もホールへ行ってしまう原因になっていたのだと、今になって分かることでした。
このように、パチンコ・パチスロの恐ろしい点は、「負けない限り辞めようと思わない=勝っている間は超楽しい=負けるようになってきても勝ちの楽しい瞬間を追い求めてしまう=辞められなくなる=ものすごく依存症になりやすい遊び」というところです。
どんな立ち回りをしても負ける日は必ずやってくる
当たり前のことながら、パチンコ・パチスロを続けていて、負ける日が来ないなんてことはありません。必ずどこかで負けます。それも、大きく負ける日がやってくるのです。
私の場合、それはパチンコ・パチスロを始めて3ヶ月目くらいのことでした。数千円~数万円の負けが連続していたところで、意志が弱くなっており、いつもの上限金額を大幅に超えてしまったのです。ただし、私の場合、ここが本当に困ったもので、初めての大負けが、初めての大逆転でもあったのです。
脳汁は当然ヤバイことになり、そして、地獄の入り口が開いていったのです。