パチンコ・パチスロに限らず、そもそもの話なのですが、ギャンブラーの多くは、「勝ちを誇張」して、「負けを濁す」ということをしやすいので、注意が必要です。(じつのところ、私もそういうタイプの人間でした。)
原則、勝ちは話しやすいけど負けは話しにくい
「今日の収支、どうだった?」
と聞かれた時、大体の人が、勝っていれば気持ちよく話しますが、負けている時の台詞は濁ると思います。
私の感覚でいえば、お決まりの台詞はこんな感じです。
「うん、まあまあだったかな」
「うん、トントンかな」
「うん、ちょい負けくらい」
「うん、負けてはないです」
「うん、今月トータルではまだプラスなので大丈夫」
こういう時、「本当に数千円負けだった」という人もいるとは思います。
ただ、私自身の経験で突っ込ませて頂くと、上記のような台詞を吐く時の負け額は、だいたい「マイナス3万円前後」です。
そして、「ちょっと負けた」とか、「今日は負けた」とかいう言い方をする時は、「5万円前後」の負け額です。
あとは、ちょっと怒りの感情が混じっていたり、弱った羊のような目をしていたり、賢者みたいな哲学的な表情になって「今日のことは忘れよう」とか言い出した時は、もう5万円以上の負けをしている時、と判断して良いです。
というのも、本当に数千円負けの時は、ギャンブラーにとって、その程度は大した金額ではないので、きちんとその通りの金額を申告するからです。つまり、「ちょい負け」みたいな曖昧な言い方をする時は、ほぼほぼ「数万円規模で負けている」と考えて問題はないのです。
また、もしも大負けしてからの数千円負けなどの展開であれば、その人は必ず、「マイナス●万円から数千円負けに戻した」というエピソードを興奮交じりにアツく語ろうとしますので、そういう一日の展開の話まで聴けば、さらに詳しく収支を推し量ることができます。
ギャンブラーは面倒くさい性格をしている
ギャンブラーにとって、勝ちは話しやすく、負けはあまり話したくないものです。
たとえば、こんな感じの人は、けっこう多いのではないでしょうか。
【勝ちトークは語りたい】
→自分が勝ったり、大負け状態からの逆転で負け額を減らせた時などは、そういった武勇伝系のトークをいちいち語りたがる。
【負けトークは隠したい】
→自分が負けた場合は、「ちょい負け」とか「トントン」とか、言葉を濁して事実を隠そうとする。
つまり、ギャンブラーという生き物は平然と嘘をつくし、ちょっと面倒くさい性格をしたメンヘラでもあるのです。
「理論通りに立ち回れば勝てる」というのは幻想
パチンコ・パチスロ業界で、なんだか自然と蔓延している、「理論通りに立ち回れば勝てる」みたいな考えがありますが、パチンコ・パチスロを辞めたいと思う人は、こういう考えにいちいち感化されないように気をつけて下さい。
そもそも、平然と嘘をつくようなギャンブラーたちの言うことです。
「ちゃんと打てば勝てるよ^^」
なんて言葉に、何の説得力もありません。
また、ライターさんや演者さんの一部の人なんかも、「ガチ実戦できちんと立ち回れば勝てる」みたいなことを言う時がありますが、あんな言葉も真に受けてはいけません。
なぜなら、ライターさんや演者さんというのは、ホールから出演料をもらっている人たちです。いわば、ライターさんや演者さんからすれば、ホールが取引相手であり、お客さんなのです。そして、ライターさんや演者さんの出演料は、ホールに来る一般のお客さんから支払されるものです。
また、ライターさんや演者さんたちの中には、実戦動画の中での収支金額を発表して、いかにも一般のお客さんに対しては誠実な人感を演出している人たちもいますが、しかし、彼らは一番大事なことを隠しています。それは、出演料込の収支金額を発表していない、という点です。
一見、マイナス100万円を越えている演者さんを見れば、「自分の負け額はまだまだ安心だ。だから打ちに行っても大丈夫」なんて思うかもしれませんが、そもそも演者さんは、高額な出演料をもらって、プラスになっているから実戦動画の配信を続けているのです。つまり、一般のお客さんと、ライターさんや演者さんとの立場は全く違いますので、かれらに親近感を抱いてはいけない、ということです。
また、そもそも、ホールに客がこなくなれば、ライターさんや演者さんは商売あがったりの職業です。なので、ライターさんや演者さんたちは、「一般のお客さんに気に入られるようにしながら、ホールのためになることをする」がライフワークですので、要するに、一般のお客さんにとっては敵となる存在なので、本当に気をつけて下さい。
唯一、シバターさんはご自身の出演料などを公表していますし、ホールの悪いところなども暴露していますので、そのへんの情報は信じても良いかと思います。ただ、これもあくまでシバターさんのトークだけがソースであり、契約書や口座の振込金額で確認しているわけではないので、疑う心は持っておくことが大事です。
長くなってしまいましたが、結論として言いたいことは、そんな人たちの言葉を信じて、「理論通りに立ち回れば勝てる」なんて考えて、負けても負けても打ち続ける生活を送ってはいけない、ということです。幻想の言葉には惑わされないように気をつけて欲しいと思います。
本当に勝っている人もいるとは思うが、そこも気にしたら負け
さんざん、色々とディスってきましたが、しかし、実際、プラスで立ち回っている人がいることも事実です。
というのも、自分自身、5年目までの期間でいえば、普通にプラスで遊べていたからです。
ただ、だからといって、これは理論通りに立ち回ったから勝てたのではなく、結局は、その頃のヒキが良かった、というだけのことです。
ですので、「他の人が勝っているから自分もちゃんとやれば勝てる」なんて、間違っても考えない方が良いです。
「辞めよう」と思う人がやるべきことは、とにかく「パチンコ・パチスロに飽きること」です。それ以外の情報は、一切シャットアウトするようにしましょう。
今は時代も悪いことを知っておこう
私が5年目までプラスだったことの背景として、ヒキ以外の部分で、もう一つだけ大きな要因があります。
それは、ホールの事情が昔と今では大きく異なる、という点です。
なにしろ私が学生だった頃は、まだ4号機後半の時代でもあり、この頃は、かなりのスロプロが多く、知り合いにもいたのですが、5号機以降、ドンドンそういう人たちが消えていったのです。
続く!
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四号機の終わりで姿を消した大勢のスロプロたちを振り返ろう