私は12年、パチンコ・パチスロをやっていたのですが、4年目以降、つまり、社会人になってからの収支はエクセルに必ず記録していました。
回転数や台ごとの収支までは面倒で完璧に記録していないのですが、最低限、「その日にいくら投資して、いくら勝ち負けになったのか」は必ず記録していたのです。
そして、「正真正銘、本気の完全引退」を決意してから、それらの遊戯データを一覧表にまとめてみたところ……その結果には自分自身で「ドン引き」しました。
過去の収支を振り返る
私の12年間の収支データを年間ごとにまとめたものがこちらです。
年数 | ホール 訪問回数 |
年間収支 | ストレス散財 |
---|---|---|---|
1~3年目 | 未集計 | +40万 | / |
4年目 | 157回 | +12万 | / |
5年目 | 21回 | +13万 | / |
6年目 | 70回 | -72万 | / |
7年目 | 23回 | +15万 | -6万 |
8年目 | 55回 | -35万 | -20万 |
9年目 | 29回 | -30万 | -16万 |
10年目 | 91回 | -17万 | -33万 |
11年目 | 32回 | -6万 | -35万 |
12年目 | 87回 | -21万 | -20万 |
合計 | 565回 | -100万 | -130万 |
このように、合計して、12年で565回ホールへ行き、100万円負けており、またパチンコ・パチスロ関係の出費(豪遊・ストレス関係の出費)で130万円使っていることが分かったのです。
もしかしたら、人によっては、「12年打って、100万円負けなら、まだマシだろう」と思われるかもしれませんが、私にはなかなかの大金です。
また、総額230万円もの散財も応えましたが、それ以上に参ったのが、パチンコ・パチスロに浪費してしまった時間のほうでした。
パチンコ・パチスロの負け=お金+時間
私が収支表を見て感じたことを順番に書いていきます。
ホールへ565回も行っていた
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遊戯時間1回=4hなら、合計2,260時間
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2,260時間の価値とは
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時給1,000円のバイトで226万円分の価値
正社員14ヵ月分の基本労働時間の価値
婚活・結婚ができていたかもしれない価値
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それだけ貴重な「成人男性の2,260時間」において、自分がやったことは、「パチンコ・パチスロで100万円も負けて、さらにストレス解消で打っているはずのパチンコ・パチスロで溜まったストレスを解消するために130万円もの散財」であった。
↓
「いったい自分は何をやっているのだろう」という人生への失望
↓
「12年間で最低でも合計500万円相当の資産を無駄にした」という事実にドン引き
また、この収支表では、「パチンコ・パチスロで負けたストレスで葛藤している時間」や「パチンコ・パチスロの情報を集めているプライベートな時間」はカウントしていません。
つまり、2,260時間どころか、それ以上、もしかすれば3000時間以上はパチンコ・パチスロに打ち込んでしまっていたわけで、これはもう、500万円以上の損失というわけです。
「いったい何をやっていたのだろう」という青ざめる後悔
統計データをもとに、こういった結論に達した時、私は真っ青になり、これまでの振る舞いを深く反省しました。
そもそも転職~無職になった6年目において、70万円近く負けて、あんなに激しく怒って、もう二度と打たないなんて思っていたクセに、その後、200回以上もホールへ行って、さらに100万円以上負けているのですから、本当にどうしようもないヤツです。
そして、そういった当時の怒りを思い出してくると、やはり再び激しい感情が蘇ってきます。
「ふざけた商売で、こんなにもお金を取りやがって……」
というホールへの憎悪。そして、
「おまえの人生はこんなことをするためにあったのか」
という、自分自身への激しい怒りです。
そして、そんな振れ幅の大きい感情になりながら――私はこれまで体験したことのないほど、深い自己嫌悪をひたすらに繰り返したのです。